ホリデーシーズンが近づくこの時期、ふと誰かの顔を思い浮かべて選ぶギフトは、大げさなものでなくても、毎日の中でそっと気持ちを高めてくれるような“ささやかな心地よさ” が魅力だったりします。THINGS WE LOVEにゆかりのある8名の方々に、普段の暮らしに寄り添うギフトとその選択の背景にある小さなエピソードを聞きました。(前編/全2回)

【Gift Story:01】
To Someone Special

Buntaro Miyata
「uRn.chAi&TeA」 ディレクター

長くファッション業界に携わり,
ブランドのコンサルティングやセールス、PRを行う。
2019年に「uRn.chAi&TeA」をスタート。

宮田さんがプレゼントを贈りたい相手は、「自分にとって欠かせないと感じた人」。 出会って間もない相手にも気づけば贈ってしまうことがあり、 「どちらかというと貢ぐタイプなんです」と笑います。

ギフトを選ぶ基準は、相手の “何気ない一言”。 乾燥に悩む友人へセラミド乳液を贈ったら「心読むのやめて?」と驚かれたことも。 彼にとってプレゼント選びは“ちょっとした占い”のようなものです。

最近は、自分では買わない“上質な消え物” を選ぶことが多いという宮田さん。 過去に贈ったボディスプレーが友人の定番になった経験から、 「贈り物がその人の日常の一部になることが嬉しい」と話します。

mohair socks for Men (L.Green)

ふわふわとしたモヘアの質感に、鮮やかなライトグリーンが映えるメンズソックス。 冬の足元に程よいあたたかさと、さりげない遊び心を添えてくれます。

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【Gift Story:02】
To Mother

Akane Suwa
フリーランスデザイナー

バッグを中心に、服飾雑貨をメインとしたフリーデザイナーとして活動。

デザイナーとして日々さまざまなアイテムに触れる彼女が、 今回ギフトの相手に選んだのは、日頃から仲の良いお母さま。

落ち着いたチャコールの色味に、トルコをイメージしたネップのカラーがほどよいアクセント。“さりげない柄”が効いた、少し珍しさのあるデザインに惹かれたのだそうです。

プレゼントで大切にしているのは、 相手の好みやライフスタイルに寄り添いながら、意外と本人が持っていなさそうなものを選ぶこと。 さらに、自分が実際に使って“良かった”アイテムを贈ることも多いと話します。

また、デザイナーならではの経験として、 自身が手がけたアイテムをプレゼントして喜ばれたときは 「相手が喜ぶと、自分まで嬉しくなってしまう」と笑顔で語ってくれました。

“TURKEY” pattern 03 (Charcoal)

トルコをイメージしたカラーをネップ糸で表現し、ワッフル柄で編み立てたソックス。 落ち着いたチャコールに散りばめられた小さな色の粒が、さりげないアクセントに。

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【Gift Story:03】
To Sister

Yuuka Nagata
「Y.A.Acc」デザイナー

2014年より「Y.A.Acc」でのデザイナー活動を開始。企画から制作・発信までも行う。

デザイナーとして忙しく制作に向き合う永田さんが、今回ギフトの相手に選んだのは、子育て真っ最中の妹さん。

自分の時間がなかなか持てない彼女に、 “ちょっとしたご褒美のようなひととき” を過ごしてほしくて、 ベビーピンクのモヘアソックスとネイルがセットになった Holiday Box を選んだそう。

プレゼントで大切にしているのは、会話の端々から相手の気分や予定を思い返し、
できるだけリクエストを聞かずに、自分なりの視点で選ぶこと。

また、自身が体調を崩していたクリスマスに、 旦那さんが枕元へそっと置いてくれたプレゼントの“温かさ”は、 それ以来クリスマスが近づくとふと思い出す心温まるエピソードだそうです。

Holiday Box 2025 (Pink)

マルコモンドの冬の定番人気であるモヘアソックスと、同色のネイルがセットになったホリデーボックス。肌なじみの良いベビーピンクは冬の装いにさりげない可愛さを加えてくれます。

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【Gift Story:04】
To Partner

Shintaro Oya
フローリスト / インフルエンサー

花屋 doigt(ドワ)を主宰し、実店舗での販売やイベント出展を行う。SNSでの発信も人気を集めている。

花の仕事に携わる大矢さんは、公私にわたって支え合うパートナーに贈るギフトとして、花瓶をセレクト。

花が好きな彼女には“花瓶”が自然と候補に。普段はパキッとした色を身につける彼女に、
あえて柔らかな“くすみ色”のフラワーベースを選んだといいます。

プレゼントで大切にしているのは、実際に使っている姿がイメージできるかどうか。
相手のライフスタイルや習慣にスッと寄り添うものを考えて選ぶのだそう。

また、絵を描く彼女へ絵の具セットを贈った際、すぐに仕事でも使ってくれた姿を見て 「生活に入り込んでくれるのが一番嬉しい」と話します。

[Yoshinori Takemura] Flower vase

陶芸家・竹村良訓さんによるフラワーベース。柔らかな“くすみ色”の釉薬が花の色を引き立て、空間にほどよい存在感を添えてくれます。ひとつとして同じ表情のない手仕事のあたたかさが、特別なギフトにぴったりの一品。

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edit & text
Mami Shinonaga
photo & illustration
Kona Izumi
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